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雑学講座10: パッド(レジン系)材質の呼び方

(前号から続く)
次に製品材質の呼び方ですが、各メーカーが独自の呼び方をしているため、なかなか分類が 難しいのですが、一般的には「基材」の種類を基本に分類されています。



「アスベスト」材は、読んで字のごとく、基材にアスベストを使用しています。性能的には万能選手でし たが、前述のような理由で日本では乗用車は93年より、商用車は95年より自動車工業会の自主規 制により組付用としては使用されなくなりました。
「ノンアス」、「アスベストフリー」材は基材にアスベストを使用していないパッドのことで,、最近の パッドは組付用は100%、補修用も大部分がこの分類に入ります。 これを更に「基材」の種類で分類すると次のようになります。

「セミメタリック」、「スチール」、「メタル」材は通常基材であるスチール ファイバ、銅ファイバが30−50%含まれたものを言います。日本では小型トラック等の負荷の大 きい車に使われています。一般的には、摩擦係数は高く、摩耗は少なく、フェードもしにくい長所は ありますが、ロータ荒れ、ホイール汚れ、鳴き等の短所があります。

「ノンスチール」材は通常基材がアラミドファイバ、セラミックファイバ、ガラスファイバ等の非金 属を使用しているものです。日本では乗用車用は大部分がこの系統です。一般的には「セミメタ」、 「スチール」、「メタル」と比べて、摩擦係数は低く、摩耗は多く、フェードしやすいが、鳴き、 ロータ荒れ、ホイール汚れが少ないという特徴を持っています。

「ロースチール」材は通常基材であるスチールファイバ、銅ファイバが10−30%含まれたもの を言います。性能的には「セミメタリック」と「ノンスチール」の中間でしょうか。

なお「カーボンメタル」、「カーボン」などは他社の商品名ですが、これらは「基材」と「他の主な特徴あ る素材」を組み合わせた呼び方と推定します。いずれにしろ上記の分類のいずれかに入ります。


この際、少しだけ、脱線しますヨ。
上記は通常の自動車用パッドに限って説明しましたが、参考までに他の乗り物用のパッドの呼び方につ いて少しだけふれてみましょう。

「メタリック」、「焼結」は銅、スティール等の金属粉がほぼ100%でできています。結合剤としてレ ジンは使わず冶金的に高温、高圧で押し固め結合させます。一般的には外観は銅のような色をしてい ます。大型2輪車、新幹線などに使われています。800℃以下ならば長時間使用してもフェードは 起きません。



「C/C(カーボン/カーボン/コンポジット)」はパッドのみならず、ローターもカーボン繊維とカー ボンブラックでできているものです。これは軽くて、高温(1000℃以上)にも耐えうるブレーキ です。ボーイング747に使われています。

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