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雑学講座26: ブレーキシステム(2)

フェールセーフ


それでは、このブレーキシステムの中でそれぞれのメカが故障したとき どうなるのかが読者も気になる点でしょう。
まず、第1は、配管系のダウンです。
ブレーキまたは、ブレーキパイプ等が破損したときです。 自動車では、液圧回路が2系統になっていて、一系統がダウンしても、残った 一系統でカバーするしくみになっています。
この回路として、次の2方式があります。

@前後2系統
マスターシリンダーからの出力を前後各2輪ずつ、分けて配管したもので、 FR車のように前後輪の荷重配分が均等、もしくはやや後輪が重たい場合 である。

AX配管
FF車用で、反対側の前後輪どうしをクロスして配管することで、 一系統が失陥しても片側の(大きな荷重のかかる)前輪の制動力を確保するもの
FF車やそれから派生した4WDなどがこれにあたる。
では、実際に片系統が作動不良になったとき、どの程度でブレーキ停止出来るの だろうか?
通常停止距離との比較で、FR車で、前輪ブレーキのみの作動時で1.5〜2倍、後輪のみ作動で 2〜2.5倍くらい。FF車で、片側故障のとき1.8〜2.2倍くらい。 かなり、距離が延びることが分る。

ブレーキブースターが故障した場合、真空圧が利用出来ないため、通常停止距離の 1.5〜2倍くらい。ただし、力一杯踏めば、通常の停止距離で止ることが出来る。
下り坂で、エンジンを切ってしまう人もいますが、これもブレーキブースターが作動出来ない ことになります。もっとも、下り坂ではエンジンブレーキを使用するのが、常識ですね。 エンジンを切ることで省エネにつながると思うより、大切なのは、まず身の安全です。

ABSが失陥した場合は、ノーマルブレーキの状態に戻ります。従って、滑りやすい路面での 車輪ロック防止による操舵性の確保等本来のABSの機能が無くなるということで、 ブレーキそのものの効きには影響はありません。

勿論、ブレーキやパッドについても、降坂のシミュレート試験や、高速からの連続ブレーキ試験で の過酷な使用条件を想定して設計していますので、ブレーキが全く効かなくなるというようなこと はありません。しかし、やはり最後は、安全運転につきますネ。
パーキングブレーキまで総動員?して、停止せねばならない程の運転は、日常運転では御法度です。

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