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雑学講座57 パッドの寿命 その1


「パッドの寿命は、どれくらい持つの」と読者の方からよく質問を受けます。クルマの種類、 使い方、地域、パッド材質などによって千差万別ですので、一般的な回答がしにくいのが 実情です。1万km走行程度で即交換必要なケースもあれば、5万kmでもまだまだ大丈夫なケース 等さまざまです。
しかしながらそうも言っておられませんので、大雑把ですが、走行条件による 寿命のちがいについてお話ししましょう。

パッドの寿命は、使用温度によって大きく左右されます。下図に示しますように、温度が高い ほど寿命は比例級数的に短くなります。またパッド材質によってもその傾向は違ってき ます。例えば、スポーツパッドはノーマルパッドに比べて高温での摩耗を少なくして寿命を 長くしています。

パッドの寿命を長くするには、出来る限りパッド温度を低くすれば良いことがわかります (また、パッドは高温では摩擦係数が小さくなりますので、この点からもパッド温度を低く 抑えることが重要になってきます)。
そのため、ローターでは外径・厚さアップ、冷却用通風孔の設置など、車両ではローター、 パッドを冷却するための空気ダクトに工夫を凝らしています。一方ブレーキではパッド寿命 を長くするためにパッド面積・摩擦材の厚さアップなども行っています。

では、走行条件によってパッド寿命はどのようになるのでしょうか。
先ずは、街乗り走行が主な場合です。パッドの走行中の平均温度は100℃〜150℃くらい でしょうか。その場合、ノーマルパッドの大雑把な寿命は小型乗用車で4〜5万km、スポー ティ車で3〜4万km、RV車で2〜3万km位でしょう(以降、この寿命を基準とし比較すること とします)。スポーツパッドではほぼ同じかあるいは若干短くなります。

次は山道走行を主に行う場合です。当然ブレーキは頻繁に使いますので、温度はかなり 上がります。従って図からわかるようにノーマルパッドでは約1/2、スポーツパッドでは 高温での摩耗がノーマルパッドより少ないため約2/3となります。

サーキット走行では、高速から頻繁にブレーキを使いますので、温度は常に350℃以上になって いるでしょう。ノーマルパッドは摩擦性能の点から使用不可です。スポーツパッドは摩擦 性能は大丈夫ですが、摩耗寿命は1/10以下になるでしょう。

                                             (つづく)



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