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雑学講座58: パッドの寿命 その2

(前号からの続き)

一般走行では、街乗り、高速道路、山道など織り交ぜて使いますので、その割合も考慮する必要 があります。寿命の推定はより難しくなりますね。
一般的には、厳しいブレーキング(山道走行など)が多いほど、車重が重いほど(ブレーキ サイズは車重が重くなるほど大きくないため)パッド寿命は短くなると覚えておいてください。

【減りのオンパレード】
すぐ近くが海(ローターが錆びやすい)で、 車重の重いクルマに乗って、坂道で、あまり エンジンブレーキを使わないとなれば、減りの 速さの原因が全て揃っています。

なお、いままで説明した寿命(走行距離)は、パッドを摩耗限度まで(摩擦材の厚さが2mm、2層パッドの場合3〜5mm) 使用した場合の数字です。実際の交換は、これより早めにしましょう。具体的には、小型乗用車 で3万km、スポーティー車で2万km、RV車で1.5万kmで、パッドの摩擦材の厚さをチェックし、 5mm以下であれば交換をお奨めします(メンテナンスのコーナーを参照ください)。

また、パッドは厚みが薄くなるにつれ、摩耗速度が速くなります。厚みが薄くなると断熱効果も小さくなり、 パッド温度の増加で摩耗が促進されるからです。まだ半分残っているから、いままでと同じ走行距離分大丈夫 だということにはなりません。
以下は、寿命に影響をおよぼす注意点をまとめました。

・ローターは錆びないようにしましょう。錆びが研磨剤の役目をします。
・ローターの傷を見つけたら、研磨あるいは交換を行いましょう。
・急制動は、パッド温度が上がりやすくなりますのでやめましょう。
・坂道ではエンジンブレーキを使いましょう。フェードの防止にもなります。
・ブレーキの点検を十分に行いましょう。
(作動不良はパッドの引き摺り摩耗につながります。)


次は、賞味期間についてです。(これも、寿命の一種ですね。)
パッドは、バックプレート(通常は鉄)とライニング(摩擦材部分)を接着剤で接着しています。 ライニングは、金属繊維、化学繊維、金属材料、無機材料、化学材料などを温度と圧力を 加えて押し固めたものです(雑学講座22「パッド製造のあらまし」)。
これからわかるように、パッドは熱、水、泥などが加わると、錆びたり(裏板、ライニングに 使われている金属材料など)、変質(ライニング、接着剤)したりして劣化し、場合によっては性能 を十分に発揮できないことがあります。

車に装着された状態では、摩耗限度以上の厚みがあっても、一般的には5年位で交換されるほう が安全でしょう。勿論、錆び、変質、摩耗状況、傷・汚れなどを点検して大丈夫な場合は継 続使用も可能です。
なお、保管されたままのパッドは、よほど保管状態が悪くなければ、使用は可能です。表面など が汚れたり、油が付着している場合は、表面を紙ヤスリでサーと落してから使ってください。

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