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雑学講座14: 「鳴き」の話 その1

発生のメカニズム


パッド開発テーマでは、「効き」と「鳴き」が両横綱です。特にブレーキメーカーで はこの「鳴き」が、開発担当者の「泣き」に結びついているのは、冗談と本音が半分ずつです。 これから、2回に分けて、この「鳴き」についてお話しましょう。
また、「メンテナンス」のコーナーに、「鳴き」の具体的対策の説明がありますので、そちらもご参照下さい。

     _/□□\_     キーッ!!!
    −◎−−◎− 
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 ブレ−キの最も重要な性能は車を止めることだが、それ以外の性能ももちろん 要求される。車が高級化しどんどん静かになってきたのに伴い、特に問題になっ てきたのが制動時に生じるブレ−キの騒音。ブレ−キをかけたときに「ピ−」と か「キ−」とか出る、あの音のことである。
これを専門的にはブレ−キの「鳴き」という。もっと低い音で、体に伝わる振動 レベルのものは「異音」といい、これはまた別の機会にお話する。

 ブレ−キが鳴いたからといって、効きやパッド減りが悪くなるというものでは なく、純粋に「気持ち・格好良さ」だけの問題である。そんなの構わないではな いか、と言って下さるお客様は神様で、実際に気にされる方はとても多いのであ る。そんなわけでブレ−キの開発には、鳴きの対策が大きな割合を占めている。

 モノとモノがこすれ合えば、当然音が出る。それを良い方に使っているのが古 くは蓄音機・レコ−ドプレ−ヤ−、そして優雅なバイオリンもしかりである。音 を出したくないのに出てしまってヒンシュクを買っているのが、ブレ−キの鳴き とタイヤのスキ−ル音(タイヤの限界近いところでキュルキュルとかキ−とい う、あの音)である。とはいっても、タイヤの音は快感、と感じる方も居られる ようだが。

 それでは、鳴きを少なくするのにはどうしたらよいか。鳴きの発生メカニズム から考えて見よう。これはブレ−キと、バイオリンを対応させると分かり易い。

 鳴きの発生源はパッドとロ−タの擦れる面で、ここが振動することから始ま る。バイオリンでは、弦と弓の擦れるところに対応する。ところが振動するだけ では、大きな音にはならない。これを効率よく音に変えるモノが必要である。小 学校の理科の授業で習った、「音叉」という鉄製のU字型のものを覚えて居られ るだろうか。この音叉をいくら強く叩いて振動させても、それだけでは小さな音 しか出ない。ところが音叉を「共鳴箱」というがらんどうの箱に乗せるとあら不 思議、急に大きな音が出るのである。ブレ−キでこの「共鳴箱」に対応するの が、おもにディスクロ−タである。まず振動して、さらに音を大きくするという、 一人二役の活躍なのである。ちなみにバイオリンでは、共鳴箱は木で出来た 胴体に対応する。

 このように「鳴き」は振動を起こす部分と、その振動を音に変える部分とがあ って、初めて発生するのである。
                                  ・・つづく。

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