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雑学講座23: ブレーキフルード

先月に引続き、今回も読者の皆さんから質問の多いテーマである 「ブレーキフルード」(以下、BFと略)です。
BFは、昔はブレーキオイルと呼ばれていましたが、働きが 潤滑油ではなく、作動液であるとのことで最近ではフルードと呼ばれて います。

さて、BFの役目は、@ブレーキペダル→A倍力装置→Bリザーバータンク→ Cブレーキホース→Dブレーキキャリパーの一連の働きの中で、B〜D間で ブレーキ力を伝達することです。

だったら、一般のオイルでも水でもいいのではと思われる方もいるでしょう。

しかし、雑学講座の1、2でご紹介した通り、沸騰すると液にエアーが入り、 ベーパーロックという状態(気泡によるスポンジのような状態)になり、 いくらペダルを踏んでも、肝心の力の伝達が不能になってしまいます。
100℃で沸騰する水では、役に立ちません。 したがって、沸点の高い液が必要になってくる訳です。

つぎは、規格です。
サーキット走行されている人なら、よくご存じの通り DOT3、DOT4、DOT5といった沸点の違いによる区別です。 沸点にも2つあります。新品時のドライ沸点と、水を吸ったときのウエット沸点です。
BFの成分であるグリコールエーテルが、水分を吸収しやすい性質があるので、 ウェット沸点で性能を見る必要があります。

ちなみに規格では、以下の通りです。
 DOT3DOT4DOT5
ドライ沸点 205℃以上230℃260℃
ウエット沸点 140℃以上155℃180℃

大雑把に使い分けますと、
・DOT3は、一般走行からスポーツ走行
・DOT4は、ハードなスポーツ走行(サーキット走行等)
・DOT5は、サーキット走行(本格レーシング)
向きです。

しかし、DOT5はシリコン系なので、それに見合ったゴムの耐性が要求されるので シール類の交換も同時に必要になってきますので、使うには、少し敷居が高いようです。 尚、DOT3規格のBFに、新品のDOT4を補充するといった混合使用は、避けて 下さい。

交換タイミングですが、自家用車の場合、一年毎の交換をお勧めします。(最低でも車検毎)
BFが劣化するとWET沸点が下がり、ベーパーロックしやすくなるのは勿論、ゴムシール の劣化、金属の腐食をさせやすくなる等、悪影響を及します。

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