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雑学講座49 ブレーキ力配分 その3


ブレーキ力配分のお話のラストは、「クルマの荷重配分」と「「ブレーキ力配分」の関係に ついてです。


上図の1名乗車時および定員乗車時の「理想ブレーキ配分」を見てください。 弓なりのカーブをしていますね。右上に行くほど急ブレーキ時を示し ます。この弓なりのカーブと同じカーブで「ブレーキ力配分」が設計できれば理想です。 しかしながら現実にはその都度前後ブレーキのシリンダ径やパッドの摩擦係数を変え たりすることは出来ませんので、「ブレーキ力配分」は一定のままです。

例えば「ブレーキ力配分A」のように前輪効き(角度αが小さいほど前輪効き)にします。 この場合1名乗車時は問題ないのですが定員乗車時は最大減速度が小さくなります。 パニックブレーキ時にいくら踏んでも原理的に路面とタイヤ間の摩擦力を十分に利用 できないことになるわけです。

一方「ブレーキ力配分B」のように後輪効きにしますと定員乗車時には問題ないのですが 1名乗車時に後輪のロックが早くなってきます。
従って、「ブレーキ力配分」は最大限速度と後輪のロックがバランスするように設定されて いるわ
けです。最近はABSのおかげで後輪のロックをあまり気にせずにすむように なったようです。

また、理想配分を追ったEBD(Electric Brake Distribution) は、荷重の状態、減速度などを自動的に検知し、ブレーキ力配分を理想の状態に 近づけようとしたものです。RV、軽自動車、トラック等荷重割合の変化の大きいクルマ に特に有効です。

この原理を理解すると、パッドを交換する時に役に立ちます。
前輪のパッドを効きのよいものに換えると、前輪効きになり「ブレーキ力配分A」と同じ ようになります。通常ブレーキでは、非常によく効くように感じるようになります。
ただし、交換前のものとあまりにも違う場合は、パニックブレーキ時に得られる 減速度が若干小さくなるので、注意しましょう。)
逆に、後輪のパッドを効きのよいものに替えると、「ブレーキ力配分B」のようになり、後輪 ロックが生じやすくなります。但しABS装着ではABSが作動しますので操縦性、車両 安定性はほとんど問題ないはずです。


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