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雑学講座54 ブレーキフィーリング


53話で、ブレーキフィーリングについてふれましたが、今回はその続編です。 このタッチは人によって違いますので、 一概に言えませんが、出来る限り、定量的にお話ししましょう。

先ずは減速度、ペダルストロークとブレーキフィーリングの関係です(図1参照)。
減速度β(厳密な意味での効き)は式で示しますと、
β=k*パッド摩擦係数(kは定数)となります。

つまり摩擦係数の高いスポーツパッドの方が大きな減速度が得られます
(βで比較するとA=C>@=B)。 つまり、摩擦係数が高ければ高いほどよく効くことになります。式のどこにもホースに関係するものは 出てきませんね。

そうです、減速度(厳密な意味での効き)は、ホースの良し悪しとは関係ありません。ところがメッシュ ホースにすると効きがよくなると言われる方が大勢おられます。これはメッシュホースの方がノーマルホース に比べ、同じ減速度を得るときのペダルストロークが短いため、よく効くように感じるだけなのです (勿論、メッシュホースはペダルの剛性感、耐飛石、見栄えなどの特徴はあります)。
つまりフィーリング的によく効くかどうかは、減速度のみならずペダルストロークも若干影響 しているということです。図1の例からは、フィーリング的に効く順番は、C>A>B>@で しょうか(もちろん、パッド材質、ホースの種類によっては、順番が違ってくることもあります)。 なおペダルストロークは、ブレーキタイプ(HP雑学講座「2つのキャリパー」参照)によっても ホース以上に違ってきます。

次に、高速から一定の踏力で制動したときの摩擦係数の変化とフィーリングの関係を見ましょう。
Aは、摩擦係数がほぼ安定しています。つまりドライバーが自分の思いとおりの減速度に「コント ロールしやすい」フィーリングのパッドと言えます。「SEI SPORTS PAD」はこの代表例です。

Bは、踏み始め(パッド温度が低い)は摩擦係数が低く、終わりになるに従って(パッド温度が高い) 高くなるパッドです。昔のドラムブレーキのフィーリングに似ています。一般的に温度依存性のある メタリック系パッドによくある特徴です。いわゆる「奥効き」で、コントロール性はあまり良くありませ んが、「よく効く」フィーリングのパッドでしょう。

Cは、踏み始めは効きますが、後になるほど効かなくなる「怖ーい」フィーリングとなります。一般的 には高温からの制動で見られる現象で、一種のフェード現象を起こしているようです。



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