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雑学講座62 自動車用ブレーキの分類2 伝達媒体


2回目は、伝達媒体による分類です。
これは運転者のブレーキ指示をブレーキ機構に伝えるものです。人体に例えれば、神経にあたります。
機械方式、液圧方式、空気方式、電気方式の4方式を簡単に説明しましょう。

機械式の代表は、駐車ブレーキです。これは運転席の駐車レバーから後輪のブレーキまで鋼線 のワイヤーでつながっています。通常は駐車ブレーキとして使われますが、油圧ブレーキ が効かなくなったときは非常ブレーキの役目も果たします。最後の命綱(命ケーブル)ですね。

次はブレーキ液方式です。(ブレーキ油とはいいません)
一般的な乗用車では、液圧を発生させるマスターシリンダと前・後輪 ブレーキの間はブレーキパイプとホースで結ばれ、ブレーキ液が充填されています。圧力は このブレーキ液を通して伝わります(いわゆるパスカルの原理。雑学25)。
運転席とブレーキ装置が離れていても瞬時に運転者のブレーキ指示が伝わります。
ところがエア抜きが不十分だとブレーキ液中に含まれているエアのために圧力が伝わらなくなる、ベーパー ロックしやすい(SEMINARその2)、錆びさせやすい、低温で粘度が上がり圧力の伝わり方が遅い などの欠点があります(植物性ブレーキ液(DOT3,DOT4))。
なお、ブレーキ液として、自動車用は一般的に植物性ブレーキ液が、新幹線、飛行機、一般産業機械では 鉱物油ブレーキ液が使われています。


空気方式は、車両が分離されることが多いトラクタ・トレーラに使われています。その都度エア抜き が必要なブレーキ液方式より簡単ですね。しかし、エア方式はブレーキ液方式に比べ作動が遅い、 重いなどの欠点もあります。

電気方式(Brake by Wireとも言います)は、運転者の踏力を電気信号に変換し電線を通して ブレーキ装置に伝えます。ブレーキ装置はこの電気信号に応じた空気圧(油圧)で動作します。 通常は空気圧(油圧)発生装置をブレーキ装置近辺に備えています。
特徴は運転席から ブレーキ装置まで遠くても瞬時に伝わることです。トレーラ・トラクタ、電車、飛行機などに よく使われています。しかしながら電気ノイズ故障、接点故障、電源安定性など欠点もあります。 そのため多くの人命を預かる新幹線、飛行機では電線を何重にもして、万が一電気的欠陥が 生じたら安全サイド(ブレーキがかかる)になるシステム(フェールセーフといいます)にしています。



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