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自動車教習編 その2

自動車教習編 その2

3.緊急時は、やはりパニックブレーキを!!

パニックブレーキ

先月号の2項では、急ブレーキの使用を出来るだけ控えることの話しでしたが、今回はその逆のお話です。 持てる最大限の力でブレーキをかけることを「パニックブレーキ」というのを、ご存じですか?
クルマとクルマの間から子供が急に飛び出してきたときみたいな、何がなんでも止めざるをえない場合は、是が非でも使わねばなりません。
最近の車は、ほとんどABS付きですのでタイヤがロックしません。思い切りブレーキを踏んでもステアリングがスムーズにきれ、窮地を脱することが出来ます。これに対し、ABSなしでは、ハンドルが取られますが、とにかく早く止ることが出来ます。(車速度、路面状況によって停止距離が延びることがありますが、とっさのときはそんな判断は無理ですね。)

このパニックブレーキについては、昔NHKテレビのABS特集かなんかで見た記憶があります。たしか、番組では、思い切り力を出すことに慣れてない女性は、このブレーキングが出来ない人が多いということで、やはり日頃の訓練がものをいうといった結論だったと思います。
(火事場の馬鹿力で小柄な女性でも大きな力を出すことが科学的に実証されていますので、テストと実際では話が別かも 知れませんが?)

とにかく、一度、広い駐車場で、まずこの「パニックブレーキ」の練習をしてみましょう。クルマは、止れるからこそ安心に走れます!
(何? ABSがついてなので、タイヤがロックしてすり減るのがもったいない?それなら、タイヤ交換前にでも一回どうぞ。)肝心の部分が短く、雑談の多い文章で、大変失礼しました。

4.滑りやすい路面では、こまめなブレーキを!

雑学講座の読者なら御存知の通り、クルマのブレーキは、車輪そのものを止める ブレーキ力と、タイヤと路面との接地(保持)力とで成立っています。つまり2段階の 摩擦パワーで構成されている訳です。
2段階の摩擦パワー


従って、どんなに強大なブレーキを装備していたとしても、滑りやすい路面では、意味をなさないことになってしまいます。
また、自分のクルマは、ABS付きなので、どんなときでもブレーキングは、完璧と思うは間違いです。雪道では、ABSがついていても停止距離が延びてしまいます。

そこで、この対策としては、まずスピードを通常より落すことは勿論、出来るだけデリケートなブレーキングが必要となってきます。
ポイントは、ブレーキペダルを踏む位置です。踵を床につけ、ここを支点にして踏むと姿勢が安定するため踏みしろを細かく調整することが出来ます。この踏み方は、アクセルを踏むときも同様で、踵をつけ微調整を行う感覚が重要ですネ。

ブレーキングって結構難しいですネ。
以上教習編でした。

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