ブレーキ雑学講座
ABS入門 その3
メカニズム
今回は、ABSのメカニズムのお話しです。 ABSは、教習所で習ったポンピングブレーキの原理を電子制御で実現したものです。 すなわち、ブレーキを踏んで、車輪がロックしそうになると自動的に、ブレーキを解除し、車輪の回転力が戻ってきたらブレーキをかけるという動作を毎秒数十回の早さで繰返してくれます。 (一般のドライバーなら、1~2回/秒、プロドライバーでもせいぜい数回/秒程度でしょう。) ABSは、次の、3つの基本ユニットで構成されています。 |
車輪速センサー(SS) | 電子制御ユニット(ECU) | 液圧ユニット(HU) |
Speed Sensor | Electronic Control Unit | Hydraulic Unit |
まず、各車輪毎に設置されているSSが車輪の回転速度を検知し電気信号に変換、ECUに送ります。ECUでは、この信号を基に、その時の走行状態に最も適したブレーキ液圧信号をHUに出します。HUは、ECUからの指令に応じ、各車輪のホイールシリンダー内の液圧を制御します。 |
尚、最近はいっそうの小型、軽量化を図るため、ECUとHUの一体型が一般的です。下の写真は、1999年アドヴィックスが発売した世界最小・最軽量のタイプです。 |