ブレーキ雑学講座
ふたつのキャリパー その1
二つのタイプのキャリパーブレーキ
キャリパーブレーキは、大きく分けると二つのタイプがあります。 浮動型は重量を軽くすることができ、コスト面でも優れていますが、ブレーキの安定性、コントロール性では対向型に軍配が上がります。 浮動型は、ローターの内側だけにしかシリンダーがないため、ホイールからはシリンダーが見えません。ブレーキをかけると、内側のピストンが出てパッドをローター面に押しつけます。この反力を受けて、スライドピンボルトを通してキャリパーが動き、外側のパッドをキャリパーの爪が引き寄せ、ローターを両側からはさみつける、という仕組みです。
これに対し、対向型は両側にシリンダーがあり両側からはさみつけます。
次回はこの二つのキャリパーの長所、短所をさらに詳しく説明します。 |