ブレーキ雑学講座
電車のブレーキ その4
機械式ブレーキ
今回は、機械式ブレーキの話です。 |
|
ようやく、皆さんのイメージ出来る?機械式ブレーキの出番です。
しかし、クルマとはかなり形がちがっています。 動力源ですが、電車ではエアー(圧縮空気)を用いています。 このエアーは、空気バネ(車体と台車の間で振動を吸収している) やドアの開閉にも用いられています。 油圧式の場合は、エアーから油圧に変換する機器がついています。 | ||
踏面ブレーキ |
車輪の踏面(とうめんと読む)
を押えるブレーキで、
ブレーキ力は大きくないないが、
常に踏面を研磨してので
レールと車輪の粘着力を確保
しやすい。
しかし、車輪の交換が早くなる。
M(モーター)車ではこれが一般的。 JR在来線や私鉄、地下鉄で使用されています。 |
|
テコリンク式 ディスクブレーキ |
テコの原理を用いて、大きな
制動力を確保出来る。 圧縮空気を用いて、ブレーキ中央部 にあるダイヤフラム(ジャバラみたいなもの) を膨らまして締める。 JR在来線のT車(トレーラー)車では、これが一般的。 |
|
油圧キャリパー式 ディスクブレーキ |
クルマのブレーキと同様に
油圧を用いているので
応答速度が速い。 新幹線では、300系のぞみ以降、 全て、 油圧キャリパーが採用されている。 在来特急でも一部採用あり。 (写真は在来線の例) |
|
尚、ディーゼル車両には、モーターがついてないので、電気ブレーキはありません。
しかし、大型トラックに、見られる排気ブレーキやリターダ等の
直接、車軸の回転を止める装置がついています。 また、新交通システムやモノレールは、クルマと電車の良いとこ取りを狙って 鉄車輪ではなく、タイヤがついているので、短い距離で停止出来ます。 |
レールブレーキを含めて、 次回は、電車のブレーキ最終回、色んなブレーキの話です。 |