ブレーキ雑学講座
ブレーキ倍力装置
ブレーキシステムについては、雑学講座25、26で概要をお話しましたが、
今回から3回にわけてシステムを構成する主な部品について取り上げて
みましょう。
まずは、ブレーキ倍力装置です。
テコの原理を応用したブレーキペダルを踏む力だけでは、現在の大型化した車には
とても力不足です。この踏力を増大する装置がブレーキ倍力装置
です。昔は、高級車にしかついていませんでしたが、今は乗用車でもついています。
一般には、マスターバックとかブレーキブースターとか言われているものです。
この倍力装置は、動力源で分類すると3種類になります。
もっとも一般的ものは、エンジンの負圧を利用するもので
真空倍力装置です。軽乗用車から普通車まで使用されています。
倍率は数倍程度です。当然、エンジンを切ると作動できません。
実際にエンジンを切ってブレーキペダルを踏んで試してみると
その重さに驚かれるでしょう。
次に油圧を利用する油圧倍力装置です。最近の直噴エンジンは
真空圧が十分取れませんので、ABSとかトラクションコントロール
用の油圧倍力装置を使っています。また高級車なども倍力装置の小型化
をはかるためにこの装置が使われています。
最後は、空気を利用する空圧倍力装置です。主にトラックに使用されています。
真空倍力装置ですといくら頑張ってみても0.7気圧前後ですが、
空圧ですと9気圧前後まで高めることが出来ます。積載量の大きいトラックには
うってつけですね。
尚、真空、油圧の方式は、マスターシリンダとペダルの間についていますが、この空圧倍力装置
は荷台の下についています。