ブレーキ雑学講座
パーキングブレーキ
パーキングブレーキは読んで字のごとく、主にクルマを駐車するときに用います。
また万が一、主ブレーキ(フットブレーキ)がベーパーロック、
フェードなどで効かなくなった時にも、さらには特殊な例としてラリーなどで急
ターンするときにも使います。
日本の法律(道路運送車両法)では20%の坂でもずり落ちないように
(なんとアメリカではサンフランシスコの坂を想定して30%です)、
30km/hから27m以内で止まるように決められています(乗用車の場合)。
パーキングブレーキはレバーに加えられる力をケーブルを介してブレーキ本体
に伝えています。普通のフットブレーキが液体の圧力で作動するのに対し
パーキングブレーキはメカの力で作動するわけです。
レバーは運転席の近くにあり、手または足で操作しますが、操作力が弱いと
機能が十分発揮できません。出来る限り力一杯操作してください。また同時
に安全のためギアをPに入れることもお忘れなく。
なおレバーの解除を忘れたり,不十分だったりすると、燃費が悪くなったり,
パッドが異常摩耗したりするおそれがあります。ブレーキランプが消えて
いることを確認する習慣をつけましょう。
さてパーキングブレーキのブレーキ本体は何処についているのでしょうか。
乗用車では後輪についています。
種類は大きく分けて次の3つです。
・ドラムブレーキと共用(主に軽乗用車、大衆車向け)
・ディスクブレーキと共用(ビルトイン式)(主に小型乗用車向け)
・専用ドラムブレーキ(ドラムイン式)(主に中・大型乗用車向け。図参照)
トラック・バスでは、センターブレーキといってプロペラシャフトの途中に専用
のドラムブレーキを組み込んでいます。最近は中期安全規制対応として通常
のドラムブレーキに組み込まれているものが増えてきています。