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ブレーキ力配分 その1

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ブレーキ力配分 その1


私事で恐縮ですが、この春、久しぶりに自転車を買換えました。雑学講座37で 名前の出たVブレーキというものがついていて、よく効くブレーキであることは知って いました。先日で、以前の習慣で、前輪だけでブレーキをぐっとかけてしまいました。 結果は、悲惨でした。路上での大回転となりました。
今回は、「ブレーキ力配分」は重要なテーマということで、3回にわけてお話しましょう。


その1
「ブレーキ力配分」!なんとなく難しそうですが、わかりやすくいえば、前輪、後輪ブレーキ 力の負担割合のことです (直接的には「効く効かない」のブレーキ力ではありませんので、お間違いなく)。
この割合がマズイと、いくらブレーキを踏んでも理論上得られる最大減速度が小さく なったり、車輪のロックにより制動時の操舵性・車両安定性が損なわれたりします。 この「ブレーキ力配分」は「クルマの荷重配分(前輪と後輪の荷重の割合)」を考えながら 設計しています。
理想的な「ブレーキ力配分」は、どんな車両状態でも(1名乗車から定員乗車まで)、どんな 減速度でも(緩ブレーキから急ブレーキまで)、そのときの「クルマの荷重配分」と同じで あることです。 これを理想ブレーキ力配分といいます。(詳細は、その3で)

しかしながら現実には「ブレーキ力配分」は臨機応変とはいきませんので、いかに設計する かが。腕の見せ所となります。
最近ではこの理想を追ったEBD(Electric Brake Distribution)システムを搭載した クルマも出てきています。




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