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ブレーキ雑学講座

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ブレーキホース

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ブレーキホース


自動車のブレーキは、マスターシリンダーで発生した圧力がブレーキ液を介してキャリパブレーキに伝わり、その圧力によりパッドをローターに押し当てて制動力を発生しています(雑学講座25)。この圧力を伝達する部品が、ブレーキラインです。人間にたとえると血管みたいなものでしょうか。

ブレーキラインは、ブレーキホースとブレーキパイプで構成されています。ブレーキホースは、ゴムなどで出来ているため、繰り返し曲げても大丈夫なようになっています。つまり車体と足回り(ブレーキ)など両者の動きが大きいところを繋ぐのに使われています。人間でいえば、関節部分の血管ですね。一方、ブレーキパイプは、繰り返し曲げが加わると折れてしまいますので、ボンネット内部とか車体の底などに固定されて使われています。
ブレーキホースは泥、石、水が降りかかる中で、伸びたり縮んだりしながら(バウンド・リバウンド/右左旋回)、内部からは100気圧を超える力を受けています。このホースが破裂すると事故につながります。是非、定期的に点検~交換してあげましょう。

皆さんから、メッシュホース(外部をステンレス線で巻いてホースの膨張を少なくしているもの)に換えるとブレーキの効きが良くなるの?という質問を受けます。
ブレーキの効きを、数式で示しますと、
ブレーキの効き=ブレーキ圧力 x パッド摩擦係数   で表されます。

どこにもホースに関係する係数がありません。そうです、どんなホースに変えても効きに変りがないということですね。
ところが、効きが、良くなると感じている方が多いのも事実です。この原因は、人間の感覚によるものです。つまりメッシュホースの方が、同じ圧力に対して、膨らみが少なくブレーキペダルのストロークが短くてすむからです。つまりペダルタッチがカチッと硬い感じとなるためです。
また、メッシュホースは、飛び石に強い、見栄えがするなどのメリットがあります。
レースなどのハードな使い方では差が出ますが、通常の走行ではメリットを感じられない場合もあります(ブレーキの効き向上を体感したいなら、まずはアドヴィックススポーツパッドをどうぞと横で営業マンがささやいています)。



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