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ブレーキ・バイ・ワイヤー(BBW)

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ブレーキ・バイ・ワイヤー(BBW)

いきなり難しい言葉が出てきましたね。経済産業省によるとBBWとは、「従来ドライバ ーが油圧・リンクなどの機械的な結合によりブレーキを作動させていたものを、 ドライバーの操作を電気信号に置き換えることにより(機械的な連結をなくし、 コンピュータを用いて)最適なブレーキ制御を行う」ことだそうです。
現行ブレーキシステム車とBBW装着車の概念図を下に示します。


それでは、BBWは現行ブレーキシステムと比べ、どんなメリットがあるのでしょうか。
まずは、運転席近くの倍力装置、マスターシリンダを無くすことができます。 その結果、ナビのモニタなどのIT機器が運転席近くに搭載されやすくなります。
次にワイヤー(電線、光ケーブルなど)を通じて電気信号でブレーキ圧力発生装置 にブレーキ指令していますので、トラクタ・トレーラーなどで一般的なエアブレーキ の効き遅れを無くすことができ、より安全にクルマを止めることができます。

また、電気信号を使っていますので、ABS、TRCなどのブレーキシステムは もとより、ステアリング制御,VSC(車両安定制御システム)など他の電子制御技術 との融合が容易にできるので、より安全なクルマにすることができます。

では、デメリットはなんでしょうか。
先ずは、電気的故障が生じた場合の対応です。 なんらかの形でブレーキが効く必要があります(フェ-ルセーフといいます)。 そのため、キャリパブレーキをネガティブブレーキ(電気的故障時は機械的なバネ でブレーキが効くようにする。雑学講座41参照)にするとか、システムの一部 を現行ブレーキシステムにしておくとか、ブレーキシステムを電車、飛行機 などのように何重にも備えておくなどの対応が必要になってきます。また、現行の倍力 装置に換わる油圧発生装置も必要になってきます(そのため場合により電圧を 現行の14VVより効率的な42Vにしなければならないかもしれません)。価格も大幅 にアップしてしまいます。

電車や飛行機では、一般的なBBWですが(雑学講座「電車のブレーキ」参照)、 自動車分野では、ごく一部の車種やトラクタ・トレーラーに使われているだけです。 しかしながら、近い将来、ステアリング制御、VSCなどと融合してより安全な運転を サポートする「ドライブ・バイ・ワイヤ」として実現するかもしれませんね。


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